突然ですが、“forget to do”と“forget doing”の違いをご存じですか?
大学受験や資格試験でも、意味の違いを問われることが多いです。しかし、ふと聞かれると「あれ?なんだっけ?」となってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、”forget to do”と”forget doing”の具体的な使い方や文法について、例文を使いながらわかりやすく解説しています。
“forget to do”について
“forget to do”は、ある行動をし忘れたときに使用します。つまり、あなたは何かをするべきだったが、何をすべきだったのか忘れてしまったという意味になります。
たとえば、「I forgot to lock the door.(ドアを閉めるのを忘れた)」という文では、「ドアを閉める」という行動を忘れたことを表しています。
“forget to do”の例文
それでは、”forget to do”を使った例文を5つ紹介します。
どの文章も「すべきことをし忘れた」というニュアンスを含んでいます。
“forget doing”について
一方、”forget doing”は、ある行動をしたこと自体を忘れたときに使用します。つまり、あなたは何かをしたが、その行動自体を覚えていないという意味になります。
たとえば、「I forgot locking the door.(ドアを閉めたことを忘れた)」という文では、「ドアを閉めた」という行動自体を覚えていないことを表しています。
“forget doing”の例文
続いて、”forget doing”を活用した例文を5つ紹介します。
どの文章も「自分が過去にしたことを忘れた」というニュアンスを含んでいます。
“forget to do”と”forget doing”の違い
2つのフレーズの違いは、「未来」と「過去」です。
“forget to do”が未来の行動に関連しているのに対し、“forget doing”は過去の行動に関連していています。
要するに、”forget to do”は、「何かすべきことがあったけど、それを忘れてしまった」という状況を表しており、”forget doing”は、「何かしたんだけど、何をしたのか覚えていない」という状況を表しています。
「英語は英語で学習したい!」という方もいるかもしれません。”Grobal News”で有名な”BBC”が、英語で”Forget to do”と”Forget doing”の違いについて説明しています。日本語よりも本質的に英文法の違いを理解できるでしょう。ぜひご覧ください。
BBC Learning English – 英語で “Forget to do”と”Forget doing”違いを学ぶ
違いが分かる例文
“forget to do”と”forget doing”は英語の文法の中でも、特に混乱を招きやすいです。混乱しないように、両者の違いがよく分かる英文を確認し、きちんと理解しましょう。
宿題やった?やってない?
①は、「宿題をする」という行動をすることを忘れたという意味になります。そのため、宿題はまだ行われていません。
②は、「宿題をした」という行動そのものを忘れたという意味になります。つまり、宿題はすでに終わっているが、宿題を終わらせたことを忘れてしまっている状態です。
犬にエサやった?やってない?
①は「犬にエサをやる」という行動を忘れずにやってね、という意味です。つまり、「エサをやる」という行動はまだ行われていません。
それに対して②は「犬にエサをやった」こと自体を忘れたという意味になります。エサはすでにあげているが、そのことを忘れていた、ということです。
何を買った?買ってない?
最後は少しトリッキーな例文です。次の質問の答えを一緒に考えてみましょう。
I forgot to buy milk at the store, but I don’t forget buying cookies.
この英文で……
①「買えているもの」は何?
②「買えていないもの」は何?
まずは”I forgot to buy milk”から見ていきましょう。“forget to do”は「未来」に関係しています。そのため、ミルクは買えなかったことが分かります。
続いて” I don’t forget buying cookies”を考えていきます。“forget doing”は「過去」に関連しているので、クッキーはすでに買うことができていると判断できます。
よって、
①買えているもの…「クッキー」
②買えていないもの…「ミルク」
であることがわかります。
まとめ
“forget to do”と”forget doing”の違いが理解できたでしょうか。どちらもよく似ていますが、それぞれが表す状況と意味はまったく異なります。
“forget to do”は未来の行動に、“forget doing”は過去の行動に関連します。
この違いを理解することで、英語の表現がより豊かになり、自分の気持ちや考えを正しく伝えられます。たくさん練習して使いこなしていきましょう。
しかし、細かい文法は自分で調べてみても「これでいいのかよく分からないな……」と感じることが多いでしょう。そこで、オススメなのが添削してもらうことです。166円で添削を行ってくれるサービスもありますので、自力で学習するのが苦手な方は活用してみるといいかもしれません。
また、「英語学習が習慣化できなくて困っている……」と悩んでいませんか?こちらの記事では、どのように英語学習を習慣にすることができるのか詳しくお話しています。時間のない方でも実践できる方法をたくさん紹介していますので、あわせてご覧ください。
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