「戻る」の英語には、”get back”とか”go back”とか
たくさんあるけど、一体どれが正しいんだろう……
同じ日本語訳なのに、複数の表現ができる英語って困っちゃいますよね。
私も留学中、友達にこんな質問をされた困った経験があります。
When are you going back to Japan?
日本にはいつ戻るの?
このとき、
「なんでcome backじゃないんだろう?」
と疑問に思って、返答に少し時間がかかってしまいました。
そこで、今回は「戻る」を意味する3つの英語表現、get back・go back・come backの違いについてわかりやすく解説します。
この違いを理解するポイントは「視点」です。視点とは、具体的にどういうことなのでしょうか?今から一緒に学んでいきましょう。
「視点」が理解のカギ!
結論から伝えると、「主語の視点」がget back・go back・come backの違いを理解するカギになります。
“get back”は、主語があるもの取り戻すとき、特定の場所に戻るときに使用されます。
“go back”は、主語が「物理的に」ある場所や、時点に戻るときによく使います。
“come back”は、誰かが主語のところに戻るとき、あるいは再び良い状態に戻るときに使われます。
このように主語から見て、主語やものがどのように動くのかがポイントです。文脈に合わせて意味を正確に伝えられるように、表現を1つずつ細かく確認していきましょう。
”get back” の基本的な意味と使用例
まず“get back”は主に物を取り戻す、あるいは特定の位置や状態に戻るという意味で使われます。
たとえば、友人から借りた本を返してもらう場合、”Can I get my book back?”と言います。仕事から家に戻る場合も”get back”を使って、”I’ll get back home by 7pm.”と答えることが可能です。
さらに、質問したけどすぐには得られなかった答えを取り戻す、といったニュアンスでも使えます。つまり、「折り返し連絡をする」という意味でも使用できるというわけです。
”go back” の基本的な意味と使用例
次に“go back”は、とある場所や時点へ物理的に戻るという意味で使います。ある場所から別の場所に移動した後、元の場所に戻る際に”go back”を使うことが多いです。
たとえば、海外で数年暮らした後に日本へ帰る場合は”I went back to Japan.”と言います。
他にも、次のように使うことも可能です。
また、過去の時点や思い出に触れるときにも使われることがあります。
”come back” の基本的な意味と使用例
最後に“come back”は、話し手のいる場所や状態に人や物が戻るときに使われます。もしあなたが自宅にいて、友達が一時的に出かけている場合、友達が帰宅する際に”come back”を使用します。
また、スポーツやゲームで一時的に劣勢になったにも関わらず、形勢逆転したり勝利を飾ったりしたときも”come back”が使えます。これも「元の状態に戻る」という意味から来たものですね。
かんたんに言えば”get back”は取り戻す・戻る、”go back”はある場所や時点に戻る、そして”come back”は話し手のところに戻る、あるいは再び良い状態になるというニュアンスで使われます。どれも似ているからこそ、文脈によって意味を正確に捉えることが大切です。
3つのフレーズの違いを比較
それでは”get back”、”go back”、そして”come back”という3つのフレーズに注目して、それぞれの違いを詳しく説明します。
動きや方向性における違い
まず”get back”ですが、何かを「取り戻す」や「返してもらう」という意味で使われることが多いです。たとえば、貸したものを取り戻すときや、失ったものを再び手に入れる際にこのフレーズが使用されます。
次に”go back”は、文字通り「戻る」という意味です。しかし、こちらの「戻る」は特定の場所や時点への移動を意味します。あるいは、昔住んでいた場所や過去の記憶に戻ることを指します。
最後の”come back”は「戻ってくる」という意味を表します。この表現は、人や物が話し手のいる場所や状態に戻ってくる動きを示しています。
話し手の視点からの解説
話し手の視点でこれらのフレーズを捉えると、さらに理解が深まるでしょう。たとえば、旅行中の恋人に対して「早く戻ってきて!」と伝えたいときは“come back”を使います。なぜなら、あなたの視点から恋人が自分の元へ戻ってくる動きを意味するからです。
一方で、恋人はあなたの言うことを聞かずに旅行を楽しんでいるとしましょう。そして恋人は以前に住んでいた街を訪れ、あなたに「また、この街に住みたいな」と言いました。この状況で「その街に戻るつもりなの?」と尋ねる場合は、“go back”が適切です。なぜなら、恋人は昔住んでいた場所に戻るためです。
結局、あなたの説得により恋人は引っ越しを断念しました。一安心ですね。
恋人は「思い出として、この街の写真をたくさん撮ろう!」と撮影を行いますが、大切なカメラをホテルに置き忘れてしまいました。恋人は急いでホテルに向かい、置き忘れていたカメラを取り戻そうとするでしょう。無事にカメラを取り返せたとき、使える表現が“get back”です。
これらのフレーズは動きや方向性、そして話し手の視点によって微妙に異なる意味を持ちます。日常会話の中で上手に使い分けることで、英語のコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。
まとめ
今回は「戻る」の英語表現である、get back・go back・come backの表現の違いを解説しました。違いを理解するうえで大切なのは「視点」でしたね。
かんたんにおさらいしましょう。
“get back”は、主語があるもの取り戻すとき、特定の場所に戻るときに使用
“go back”は、主語が「物理的に」ある場所や、時点に戻るときにに使用
“come back”は、誰かが主語のところに戻るとき、あるいは再び良い状態に戻るときにに使用
上記3つのポイントをきちんと押さえておきましょう。押さえた後は、実践あるのみです。たくさん例文を書いて、自分のものにしましょう!
しかし「書いた英文はこれで合っているかな……?」と不安に感じることもあるでしょう。そんなときは、英作文の添削サービスの利用をおすすめします。一回166円から添削を行ってくれるサービスもありますので、必要に応じて利用を検討してみるといいでしょう。
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